京都町家ブログ

狛猪

狛猪

宮川筋を歩いていたら、猪を見つけました。気になって中に入ってみると、お寺でした。
このお寺は禅居庵という建仁寺の塔頭の一つで、ご本尊は摩利支尊天というインドの軍神が祀られています。この神様は陽炎を神格した女神で、護身・得財・勝利などをつかさどる神様だそうです。日..

平安京は唐(中国)の都市・長安がモデル?

感じる平安京

せっかくですのでもう少し平安時代のお話をしたいと思います。今回は現代に残る平安京の面影についてです。平安京は唐(中国)の都市・長安をモデルに造営された都です。現在の京都市の中心部、鴨川と桂川に囲まれた空間に位置します。千年以上前の都ですが、町の編成の名残は現在も残ります。特..

町家の生まれた平安時代

町家の生まれた平安時代

今回は町家の原型が誕生した平安時代についてお話します。平安時代は現在イメージする「京都らしさ」の原型が生まれた時代でもあります。当初は先進国である唐(中国)風の政治や文化が正統とされました。

しかしある貴族が政治の実権を握るとそれまで唐風の政策を進めて来た層は..

京町家の特徴

町家と道

町家は道に面して建つ建築です。この、道に面した側にお店や仕事場のスペースがあります。こう言うと語弊があるかもしれませんが、道の両側にたくさんの町家が並んでいた様子は今で言う商店街を歩くような感じだったのではないでしょうか。町家は間口が狭いので、より多くのお店が通りに並ぶこと..

「有済はとば庵」の「一文字瓦(いちもんじがわら)」

瓦(かわら)

こちらは「有済はとば庵」の「一文字瓦(いちもんじがわら)」の写真です。

京の町家の軒先を見ると二通りの形に分けられます。軒の端が波状に重なる「一文字瓦」と、取り合いの部分に丸い瓦が取り付けられる「饅頭瓦」です。一文字瓦は瓦の端を切り落としたような形が連なり、町..

町家(町屋) 奥の間

奥の間

庭に面し、一番奥にある格式の高い座敷です。大切なお客様をおもてなしする場所としても使われていたため、床の間や天井に住む人のセンスが表わされています。

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「開智あんず庵」あんず色の暖簾

暖簾(のれん)

こちらは「開智あんず庵」の写真です。あんず色の暖簾がお客様をお迎え致します。

暖簾は店の看板や広告としてでだけでなく、お客様を迎え入れるおもてなしの心もあらわしています。季節ごとに素材や図柄などを替え、お客様や道行く人々..

「有済はとば庵」の坪庭

坪庭(つぼにわ)

こちらは「有済はとば庵」の坪庭の写真です。

間口が狭く奥に長い町家には、光や風を通すために庭は欠かせない存在です。部屋の中から庭先を見ると、ポっと明るく、光と影のコントラストが何とも言えない美しさを醸し出します。酷暑と言..

町家(町屋)の歴史

町家(町屋)とその歴史

京都の町家、いわゆる京町家は平安時代頃に出現し1200年余りも受け継がれてきた歴史的建造物です。「町家」と聞くと軒を連ねた町家の細い路地を、舞妓さんが綺麗な着物・髪飾りを身に付け、コツコツと石畳の道を「おぼこ」と呼ばれる下駄で鳴らし歩く姿を想像するかもしれません。しかし実は..

朱雀ふしぞめ庵の通り庭

通り庭

こちらは朱雀ふしぞめ庵の通り庭です。

入り口から奥まで続く細い土間。おくどさん(竈)や井戸のある「走り庭」はプライベート空間、通りに面した公的空間の「見せ庭」。それらを総称して「通り庭」と呼びます。戸を開け放つと風の通り..

朱雀こんるり庵の店(見世)の間

店(見世)の間

こちらは朱雀こんるり庵の店(見世)の間です。

商いの部屋として利用され、店舗や商談の場になる公的意味合いが強い。ハレの日には格子を外して祭事の舞台となることもある。

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有済はとば庵

火袋(ひぶくろ)

写真は、「有済はとば庵」です。

ハシリの上部に広がる吹き抜けの空間のことで、「ひぶくろ」と呼ばれる。炊事の熱気や煙を逃がす空間であり、火事の際に周囲への延焼を防ぐため火を閉じ込める役割も持つ。

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京都町家レジデンスイン ときわ庵

厨子二階(つしにかい/ずしにかい)

写真の町家は「尚徳ときわ庵」です。
「厨子二階」は「つしにかい」や「ずしにかい」と読まれる町家の建築様式です。
そもそも「厨子」とは、仏像など礼拝対象を安置する場所のことをいい、歴史的に有名なものでは「玉虫厨子(たまむしのずし)」があげられます。

(左)朱雀こんるり庵(右)朱雀ふしぞめ庵

仕舞屋(しもたや)

写真の町家(町屋)は「(左)朱雀こんるり庵(右)朱雀ふしぞめ庵」です。
「仕舞屋(しもたや)」と呼ばれる建築様式で建てられた町家(町屋)です。
店じまいをした家ということのが語源で「お店を仕舞った」ことにちみ、こう呼ばれています。
職住一..

京都町家レジデンスイン しこく庵の大塀造

大塀造(だいべいづくり)

写真の町家(町屋)は「永松しこく庵」です。「大塀造(だいべいづくり)」をモチーフに造られています。

大塀造とは、道路いっぱいに建物を建てる一般的な町家に対して、道路に「塀」をつくっているのが特徴です。塀と建物の間の庭は「前庭(まえにわ)」と呼ばれます。

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京都町家レジデンスイン げっぱく庵の寝室

京のものづくりと町家

「京町家」、と聞くと「うなぎの寝床」と称される京都の歴史的な建物と想像する方が多いかと思います。しかし根本的にはどういう建物なのでしょうか。

町家に暮らしたのは主に商人や職人でした。町家は農業ではなく商工業を生業とした都市の庶民たちの住居です。そこは彼らの住居..