京町家の小さな守り神・鍾馗さん

京町家の軒先の上に据えられた鍾馗(しょうき)さん。町家の守り神として町家を悪いものから守ります。 鍾馗さんはもともと中国の伝説の人物でした。唐の時代、鍾馗という青年が当時の官吏の試験・科挙にトップの成績で合格しました。ところが大変怖そうな見た目のために玄宗皇帝から合格を取り消されてしまったのです。 不合格を嘆いた鍾馗は自らこの世を去ってしまいましたが、その後皇帝が病気にかかり悪い夢を見た時に夢の中に鍾馗が現れ皇帝を救いました。このことから鍾馗さんは厄払いや学問成就の神様としてあがめられるようになりました。



いかめしい姿で魔を払い町家を守る鍾馗さん。京町家では瓦屋根に設置する時には向かいの家を睨みつけないように工夫がなされているそうです。
京都の街を散策するときは町家の軒先の上に鍾馗さんを探してみてはいかがでしょうか。
投稿日:
2025年5月2日
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